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【どんぐりシリーズ】 アラカシ
2020年12月8日更新
【どんぐりシリーズ】
アラカシ 学名:Quercus glauca 科属名:ブナ科コナラ属 分布:本州(宮城県・石川県以西)、四国、九州、沖縄 枝の出方が荒いこと、幹に割れ目が多くて粗い感じがすること、材が堅いことなどからアラカシと呼ばれるようになった。どんぐりが実る常緑広葉樹の中で1番個体数が多いといわれている。また、スダジイやツブラシイと混生することも多いそうです。シラカシとアラカシはよく似ていますが、葉で簡単に見分けることができる。
・鋸歯の違い
シラカシ:細かい鋸歯が葉の3分の2ほどある
アラカシ:大きく鋭い鋸歯が葉の半分ほどある
・葉の裏の色で見分ける
シラカシ:灰緑色
アラカシ:緑灰褐色で絹毛がある
(アラカシと比べてシラカシの葉の方が鮮やかな印象を受けます)
果実の長さ1.5㎝~2㎝の卵球形の※堅果で、その年の秋に熟して茶色く色づく。※殻斗はお椀型で、リング状の溝が段々状につく。アラカシの果実はスダジイの50倍ほどのタンニンが含まれている。
※堅果(けんか)…クリの実やどんぐりのように、皮が堅い果実。下がお椀のようなものに包まれている。
※殻斗(かくと)…クリ・クヌギ・シイ・コナラなどブナ科植物の堅果の一部または全部を包むお椀形または球形の構造。
アラカシとシラカシのどんぐりはよく似ています。見分けのポイントは、どんぐりの先端です。
アラカシは、先端がスムーズになっています。一方、シラカシは先端がくびれていて段々になっていますので見分けがつくと思います。
アラカシは先端がスムーズ。
アラカシは、カバの近くの二本のシラカシの間にあります。
ここはシラカシやスダジイとあわせて、ドングリスポットになっていますよ。